夏野菜を家庭菜園でやってみたい方必見です
夏野菜を育ててみたいと思ってはいるものの、「失敗しそう」「どんな野菜を育てられるかな」と悩む方は多いでしょう。
そんな皆さんに、実家が農家!農家を継いで3年目のライターmikiが夏に育てやすい野菜は?失敗しない夏野菜まとめ【家庭菜園】を解説していきます
現役農家だからこそ分かるポイントをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただければ嬉しいです。
夏に育てやすい野菜は?
夏に育てやすい野菜は、虫がつきにくく暑さに強い野菜です。
特に筆者がおすすめの夏野菜を紹介します!
きゅうり
種まき時期 | 4月中旬〜5月下旬 |
植えつけ時期 | 5月中旬〜6月中旬 |
収穫時期 | 6月上旬〜10月中旬 |
きゅうりで一番美味しいのは、採りたてで新鮮なものです。家庭菜園なら、すぐに収穫してまるかじりできるのが魅力ですね。きゅうりは一株に多くの実をつけてどんどん成長していきますので、肥料がたくさん必要です。植えつけてから2週間後から追肥を始めて、生育中は定期的に行います。
種からよりも苗からの方が育てやすいです。苗は全体的にがっしりとしていて茎が太く節の間が詰まったものを選びましょう。
ゴーヤ
種まき時期 | 3月下旬〜5月上旬 |
植えつけ時期 | 4月上旬〜6月上旬 |
収穫時期 | 7月上旬〜9月上旬 |
ゴーヤは病害虫や暑さに強く、夏にぴったりの沖縄野菜です。
大きくて良質なゴーヤを育てるためには、水やりが肝心。週に1〜2回、朝と夕方にたっぷりと水を与えてください。
ゴーヤは夏の紫外線を防いでくれる「天然のカーテン」に変身します。ツルがどんどん伸びていくので、窓辺や壁際などの這わせれば緑のカーテンに!家の室温の上昇を抑える効果があり経済的ですよ。
ミニトマト
植えつけ時期 | 4月下旬〜5月中旬頃 |
収穫時期 | 6月上旬〜8月下旬 |
大玉・中玉トマトは、やや難易度が上がります。ミニトマトは比較的病害虫に強いために育てやすいです。一つの苗から収穫量も多いため家庭菜園に適しています。
家庭菜園の代表格とも言われていて、大玉トマトよりも栄養価が高いです。
ミニトマトは、苗を購入することをおすすめします。特に初心者が育てやすい品種は「アイコ」です。ホームセンターでも人気で置いてあります。アイコは病気や割れに強く、味も濃く美味しいです。
植えつけに適した気温は、20〜30度くらいが良いです。苗の本葉が6〜7枚になったら植えつけましょう。
モロヘイヤ
種まき時期 | 4月下旬〜6月中旬 |
植えつけ時期 | 5月下旬〜7月上旬 |
収穫時期 | 7月上旬〜10月下旬 |
夏は病害虫の影響で葉物野菜が難しいです。モロヘイヤは夏でも栽培できる貴重な葉物野菜なのでおすすめです。野菜の中でも高い栄養価があり人気があります。
高温多湿でも、育てやすく病気に強いです。
モロヘイヤは、強いので種からでも苗からでも大丈夫です。
モロヘイヤは収穫しても一つの苗から盛んに分枝して脇芽が出てきます。なので狭い家庭菜園では、たくさんとれてコストパフォーマンスが良いです。
オクラ
種まき時期 | 4月中旬 |
植えつけ時期 | 5月上旬〜下旬 |
収穫時期 | 6月下旬〜9月下旬 |
オクラは美しい黄色の花と独特の粘りが特徴。暑さに強く、病気になりにくい野菜です。
開花後3〜4日でさやの長さが5〜6㎝になったら収穫できます。収穫が遅れると硬くなってしまい品質が損なわれます。
オクラはよく日の当たる場所に植えましょう。強い日差しでも枯れません。半日陰でも育つのでベランダ栽培にも向いています。ただ、寒さには弱いので、10度を下回る時は注意が必要です。
野菜を育てるために失敗しないポイント
野菜を育てるために失敗しないポイント7つを解説します。
①土づくり
【プランター栽培の土】
初心者におすすめはホームセンターで購入できる「培養土」です。これにくん炭や肥料を加えれば大丈夫です。
プランター栽培で大切なことは通気性や排水性です。こちらは鉢の下に石やレンガなどを四隅に置いて地面から浮かせることが良いでしょう。
【地植えの土】
a、植えつける前によく耕します。
b、ホームセンターで購入できる「苦土石灰」をまく。※日本の土壌はそのままだと酸性度が強いため苦土石灰で中和する。
c、堆肥・腐葉土をまく。こちらもホームセンターで購入できます。
d、再度耕す
②防寒・防風対策
生育初期は、まだ人間で言うと赤ちゃんなので、寒さや風に弱いです。そのため、植えつけたばかりの苗はしばらくの間対策が必要です。マルチシートや不織布、寒冷紗などを利用してください。
③ゆったり植えつける
夏は病害虫がたくさんいます。病害虫は、雑草や混み合ったところを好みます。なので、できるだけ風通しを良くしてこないようにすることが大切です。
④水の管理
夏は暑いので地面が乾きやすいため、水が必要です。ですが、やりすぎてしまうと逆効果で根腐れをしたり、苗がひ弱になったりします。また、水やりを日中の暑いときにやると地面の温度が上昇します。土の中が煮えてしまい野菜の苗が痛んでしまいます。水やりのタイミングは、朝と夕方に上げるようにしてください。
⑤観察する
病害虫対策は、早期発見、即対処が大切です。常に時間があれば観察してみてください。雑草処理もこまめにすれば後が楽です。
⑥コンパニオンプランツを取り入れる
異なる野菜を混植すると、病害虫が抑えられ生育が良くなります。この良い組み合わせのことをコンパニオンプランツと言います。例えば、トマトの近くにバジルを植えるとトマトの病害虫を防ぐことができます。
⑦種から育てるか? 又は 苗から育てるか?
ホームセンターなどで夏野菜苗がたくさん出ています。夏野菜を気軽に始めることができますよ。失敗を防げるので購入してはいかがでしょうか?
下記にそれぞれの特徴を解説しています。
種から育てる | ・苗に比べて種の方が種類が豊富で、育てたいものを選べる。 ・種まきから収穫までの過程が観察できる 向いている野菜→根菜類、葉物野菜 |
苗から育てる | ・種をまいて芽が出ないという心配がない ・種をまいて芽が出るまで温度管理に神経を使わない ・苗からなので育てやすい ・植えつけてから収穫までの時間が短い 向いている野菜→果菜類 |
失敗しない初心者におすすめの夏野菜【家庭菜園】
ここでは、初心者でも失敗しない夏野菜を紹介します。
ナス
種まき時期 | 2月上旬〜3月上旬 |
植えつけ時期 | 4月下旬〜5月上旬 |
収穫時期 | 6月中旬〜10月中旬 |
ナスは夏の暑さや雨に強く、日当たりが良い場所でたくさんの果実ができる。比較的簡単に、家庭菜園で育てられる野菜です。さらに、春に植えたのが夏に収穫でき、8月に一定期間株を休ませることによって秋にも収穫できるように!
初心者は、苗から育てることをおすすめします。プランターでも栽培できるので、「失敗しちゃうかも」と心配な方も大丈夫です。ナスは、花が咲いたぶんだけ実が収穫できます。1株でも、たくさん実がなるので、家族でナスが楽しめます。
失敗しないポイント
・肥料と水をしっかりとあげる。
収穫が始まったら、1週間に1回追肥をする。雨のない日が続いたら、たっぷりと水やりをする。
・苗の木を3本仕立てにする。
・夏バテしたら、枝を刈り込んで秋ナスに備える。
ピーマン
種まき時期 | 3月上旬〜4月上旬 |
植えつけ時期 | 5月中旬〜6月上旬 |
収穫時期 | 6月中旬〜10月下旬 |
ピーマンは、初心者でも失敗が少なく育てやすいです。長期の収穫でたくさん楽しめるので育てがいがあります。
開花後20〜25日で収穫できます。初心者は苗から育てると失敗はありません。ピーマンの苗は、特に大苗を選ぶことが大切です。プランター栽培もでき失敗が少ないです。
失敗しないポイント
・ピーマンの苗は寒さに弱いので5月中旬までは、防寒対策が必要。
・追肥と水やりをこまめにする。
追肥は2週間に1回のペース。土が乾いてきたら水やりをする。
夏に植える野菜でプランター栽培できる野菜は?
夏野菜の多くが、苗を購入してプランター栽培ができます。特にプランター栽培に向いている野菜を紹介します。
バジル
育てやすく、料理に万能なバジルは、プランター栽培にぴったりです。日当たりがよく風通しの良いところが良いでしょう。苗を購入して、1株に5号サイズの鉢で十分でしょう。
シソ
夏の料理に欠かせない食材のシソ!1株あれば、家族が間に合います。苗を購入して、大きめの鉢で育てることをおすすめします。
ミニカボチャ
通常のサイズのカボチャは、広い畑が必要ですが、ミニカボチャならプランター栽培ができます!
支柱を3本立て、深さ30㎝以上の容器(10号以上)で育てると良いでしょう。
苗よりも種をまいたほうが失敗が少ないです。
まとめ
今回は、夏に育てやすい野菜は?失敗しない夏野菜まとめ【家庭菜園】を現役農家ライターのmikiが解説しました。
- 夏に育てやすい野菜は、①きゅうり、②ゴーヤ、③ミニトマト、④モロヘイヤ、⑤オクラ
- 夏野菜を失敗しないためのポイントは、①土づくり、②防寒・防風対策、③ゆったり植えつける、④水の管理、⑤観察する、⑥コンパニオンプランツを取り入れる、⑦種から育てるか? 又は苗から育てるか?
- 失敗しない初心者にもおすすめの夏野菜【家庭菜園】は、①ナス、②ピーマン
- 夏に植える野菜でプランター栽培できる野菜は?①バジル、②シソ、③ミニカボチャ
最後までお読みいただきありがとうございました。